ケトン食 in 母子センター
前回の投稿から時間が経ってしまいました。
結局カンジの入院は2 週間ほど続きました。入院中の食事のおかげで血中ケトン値も上昇し、脳波の検査をしても発作の波形は見られなくなり、無事に退院することができました。
今回は母子センターで出してもらったケトン食をふりかえります。栄養士さんたちの創意と工夫にあふれるお料理を見ていきましょう。順不同で抜粋です。
ケトン比はわかるものだけ料理名のうしろに書きます。こんな感じで「(比 2.5)」。
朝食
ケトンフォーミュラを使ったケトンパン(比 3.18)、ツナマヨサラダ(比 2.4)、ケトンフォーミュラのミルクです。
ケトンパン(比 3.18)、ツナマヨサラダ(比 2)、あげ入りみそ汁(比 3)。ミルクが2つついているのは朝食用と補食用が一緒に届いたためです。あとで飲む場合はナースステーションの冷蔵庫で保管しておいてくれました。
おからフレンチトースト、イカ野菜フレンチサラダ(比 3)。
チーズスフレ(比 2.81)、スペイン風オムレツ(比 3.0)。
チーズスフレ(比 2.81)、クラムチャウダー(比 2.67)。
昼食
ポークピカタ(比 2.4)、なめこスープ(比 4.4)、大根人参ツナマヨサラダ。
ゼロ麺焼きそば塩、しめじのみそ汁(比 3.5)、シロ菜ツナサラダ(比 2.5)、ケトンミルク。
ゼロ麺カレーパスタベーコン(ケトンフォーミュラ、MCTオイル入り)、すまし汁、ナスバターソテー(比 2.8)。
ケトンパン(比 3.18)、ツナオムレツバター(比 3.4)、わかたけ汁、切干大根炒め(比 2)。
ゼロ麺ピラフ(比 3.1)、チーズオムレツ(比 2.55)、クレソンレモンサラダ(比 4.4)。
ゼロ麺チヂミ風(比 2.7)、牛バラ炒め煮(比 3.0)、千切り野菜マヨサラダ。
夕食
焼肉(比 2.5)、キクラゲゼロスープ(比 3.5)、チンゲン菜(比 1.4)。
ゼロ麺オムライス(比 2.3)、貝柱クリームシチュー(比 1)、ゆでキャベツ。
ケトンパン、アリゾナステーキ、ブロッコリーサラダ(比 3)。
ケトンパン(比 3.18)、あんかけ芙蓉蟹(比 2.0)、花にんじんスープ(比 2.4)、レバー小松菜炒め。
ケトンパン(比 3.18)、白身魚のクリームソース、炒め汁三度豆(比 2)、舞茸バターソテー(比 4.9)。舞茸バターソテーのケトン比ハンパない。
ゼロ麺チャーハン(比 3.2)、ブリ照り焼き(比 2.2)、オクラいりみそ汁(比 3.2)、わかめきゅうりゴマ酢和え。
おやつ
マンゴームース。
キャラメルムース(比 2.5)。これらムース系のおやつはカンジの大のお気に入りでした。食材は、卵黄、パルスイート、ケトンフォーミュラ、ゼラチン、コーヒーフレーバー(ココア、抹茶、きなこに変更も可)、生クリーム、卵白、だそうです。
おやつは他にもマドレーヌなども作ってくれましたが、残念ながらいい写真が残っていませんでした。
おわりに
ゼロ麺を粉々にしてピラフ風にするのもいいアイデアだと思いましたが、カンジは元々ゼロ麺がそれほど好きではないためか、あまり好まないようでした(食べてくれたらレパートリーが増えたのにしょうがないですね)。
退院後、このような完ぺきなケトン食ができているとは言えないですが、この入院で色々なケトン食を見られてとても参考になりました。味も一般的に思われている病院食のような薄味ではなく、しっかりとした味がついていてとてもおいしかったです(よく味見をさせてもらいました)。入院中、カンジの様子を見に来てくれたりもして、栄養士のみなさんには本当にお世話になりました。
それから、8 月末に開催された glut1 異常症患者会総会で発表もされた母子センターの栄養士の先生方がケトン食の本を出す企画をされているそうです。ぜひ出版して欲しいです。楽しみです。
ケトン食や糖質制限食の知名度が徐々に上がってきたとは言っても、全国の栄養士に知れ渡っているには至っていないでしょう。病院からの本の出版によって、ケトン食に不慣れな病院の栄養士さんからの問い合わせや研修依頼が母子センターに殺到して、先生たちの間で相互理解が深まるといいなと思います。